白湯(さゆ)とは、インドや中国などで昔から健康のために飲まれてきた、一度沸騰させたお湯を冷ました水のこと。
まだ浄水施設が整っていない時代に、水を沸騰させることで雑菌などを殺菌・消毒をして飲んでいました。
そんな「白湯」ですが、続けていると便秘や冷えの解消、デトックスなどの効果を感じて続けている方も多いくらいです。
日本は年中冷たい飲み物や食べ物、季節外れの野菜も手軽に手に入ります。
そんな現代人のスタイルから、私たちの身体は特に内臓が冷えやすくなっています。
白湯はただのお湯ではありません。
ちゃんと正しい「白湯」を作り、続けて飲むことで効果が発揮されます。
白湯の効果
・デトックス
・新陳代謝を高め、ダイエットに効果的
・内臓を温め、疲労を回復
・免疫力のアップ
・冷え性改善
・腸内の活動もアップし、便秘改善
・むくみ改善
・血液循環の促進
・美肌効果
アーユルヴェーダ式「白湯」の作り方
インド伝承医学「アーユルヴェーダ」では人の身体は水・火・風の要素でできており、白湯は水(沸かす水)・火(水を温める火)・風(換気扇の風)の構成で作ります。
①綺麗な水(ミネラルウォーター)をやかんや鍋に入れて、蓋をした状態で強火にかける
②沸騰したら蓋を外して換気扇を回し(風)、大きな泡がブクブクと出るくらいの火加減に調整し15分ほど沸かします
②火を止め50~60℃くらいまで冷まします
再沸騰は有害な物質が増えるので厳禁です。
水道水は残留塩素やそれにより発生する発がん性物質(トリクロメタン)が混入している為(10分以上沸騰させるとほぼ取り除ける)、ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水をおすすめします。
電子レンジは風を送ることができないのでお勧めしません。
800mℓ作り朝一に1杯飲むとしたら、残った分は水筒に入れて持ち歩いて飲むのがおすすめです。
白湯の飲み方
- すするようにゆっくり時間をかけて飲む(10分くらい)
- 温度は少し熱いくらいの50度がベスト。自分の飲みやすい温度で
- 1日に飲む量は800mℓくらい(カップ3~4杯)が目安
やってはいけないこと
- ガブガブ飲まない
- 1日に飲む量(800mℓくらい)を守る
- 35℃以下に冷えた白湯は飲まない
- 食後にすぐは飲まない(30分あける)
- 冷えた白湯を再び温めて飲まない(再沸騰厳禁)
- 他の飲み物も冷たい物は避け、温かい飲み物を飲む
飲むおすすめのタイミングと効果
カップ3~4杯を一日に分けて飲むとすると朝一番・昼飯・夕食前・寝る前・・・となりますが、白湯を飲むのに最も効果のある朝と夜の効果です。
朝(寝起き)
最も効果があるのは起きてすぐ飲むことです。
白湯を一口ずつゆっくり10分くらいかけて飲むことで眠った内臓や体が目覚め始めます。
寝起きが悪い人、低血圧の人は特におすすめです。
寝る前(入浴後)
身体が温まり、リラックスできるので寝つきが良くなり、深く眠ることができます。
冷え性、不眠症の方におすすめです。
副作用
白湯を飲み続けると下痢になることがあります。
身体が毒素を吐き出そうとしたり、良く変わろうとするときに起こる反応を「好転反応」と言います。
そのような場合、辛くなったら白湯の量を減らしたり、飲むのを止めて様子をみるかしてみましょう。
減らしたり止めたのに症状が良くならない場合は、すぐ使用を中止してお医者さんに診てもらってください。
まず一週間続けてみる
最初は飲みづらくても、美味しく感じてきたら体が変化している合図。
身体の毒素が減ってくると甘く感じたり、白湯を飲む気持ちよさや美味しさを感じるようになります。
体調が悪いと白湯は不味く感じたり味に変化があるそうです。
まとめ・習慣づけましょう
飲みづらい方には、スパイス白湯をお勧めします。
白湯はすぐに効果は出ませんが、白湯を飲むおいしさを感じ、何よりも続けていくことが大事で、体質改善にも色々な意味で良い結果に繋がります。
ダイエット中の方は特に、体を温めた方が効果が出るのでお勧めします。
内臓が温まり、リラックスできることで空腹感も感じづらくなり、甘いものも摂取しなくても満足を得られるようになります。
一週間続けることが出来たら習慣づけましょう。